性感淫魔エステ2 種付けリフレはじめました(著:高岡智空)【読了】

性感淫魔エステ2 種付けリフレはじめました (AMAZON)
著:高岡智空

 

性感淫魔エステシリーズ第2弾。
前作につづき、淫魔界ではスーパースター級のフェロモンを醸し出す和希が主人公である。
前作も非常に面白くてレビューを書かせていただいた。その続編です。(前作はこちらを参照)

 

淫魔たちが経営しているエステサロンに最初は「疲労回復」「リフレッシュ」のつもりで通っていたが、
淫魔界を救うため、そして男になるために働くことにした。
そして、そこでのトレーニングの結果、働く淫魔のお姉さんと無事(?)に結婚・妊娠、そして新婚生活を楽しんでいた和希だった。

甘い新婚生活もつかの間、淫魔界についての危機を聞かされた和希は、淫魔界を救うために手伝うことになるのだが、
その任務とは、淫魔界の掟でもある「童貞と処女との性交渉」でしか成立しないはずの妊娠を、
童貞でなくても、相手が処女であれば確実に妊娠する方法を見つける。というものだった。

途方に暮れる和希だが、淫魔界のとある一族は「処女でなくても妊娠する」秘術を持っていることを知り、
その一族を探すため、地方出張を何度も繰り返し、探索に奮闘する。

やっとの思いで一族を見つけたけれど、それは一族の存亡に関わる秘術。
その秘術を教えてもらうための条件を突きつけられる和希。

果たして和希はその条件をクリアすることができるのか・・・。

 

今の気分で読み場所を選べる

女性は複数の人が登場するのだが、その数は多すぎず、うまく飽きさせないような展開が素敵。

そしてそれぞれの女性に個性があり、「今日は風俗でどのお店に行こうか?」といった具合に、好きな章から読んでいけるのも楽しい。気分で開いたページからでも十分に鬼シコです。一度読んだ人なら確実にそんな楽しみかたもできる。

 

 

タイトルとおり、基本は超絶M男向け、そして奥手な男性向けなのであるのだが、

そんな性的趣向に目覚めていない男性やボーイでも性感の世界に興味を持つことがありえる作品だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

××管理しないで、後輩さん 最強Sデレ少女と恋をしよう(著:伊藤 ヒロ)【読了】

××管理しないで、後輩さん 最強Sデレ少女と恋をしよう (AMAZON)
著:伊藤 ヒロ


超スタンダード、これぞザ・スタンダード男子と自負する主人公、乾小太郎(イヌイ コタロウ)。名前は強気だが、弱気でおとなしいタイプでもある彼が所属するのは文芸部。
そこの部員は二人だけ。部長である乾と、一つ年下の女性、新居薫子(アライ カオルコ)。そう彼女は文芸部唯一の新入部員。さらさらの髪に、長い睫毛。そして小麦色に日焼けした肌。
ある時、乾が放課後に部室で本を読んでいると、唐突に彼女がお尻を触ってきた。「何をするのっ!?」と抗議するも、
「先輩の尻がエロいから、私が触らされたんです。そんなエロい尻、公然わいせつ罪ですよ。」さも当然ながらと言う態度で語る新居薫子の薄い夏物ブラウスからは、毒々しいほどの派手なブラジャーが透けていた。

 

彼女は透けている小太郎に気づいた様子で、餌を狩る獲物のような笑顔でこう言い放つ。「先輩、今、透けブラジャー見てたでしょ?」
ここから乾小太郎の射精管理生活が幕を開ける。

 

序盤の展開に引き込まれていく。
物語全般がそうであるように本もまた序盤というのは読者を引きつけるための重要なパートである。序盤が面白くないと本はたちまち古本屋に売られるか、メルカリで売られるであろう。
この本の序盤はその心配がないくらい引き込まれていく。ダラダラとキャラや物語設定を説明などはしない。ストーリーを展開させていきつつキャラの背景を際立たせていく、膨らませていく。
1設定につき5エロくらいぶっこんでくれる。それでいてテンポよく進んでいくのでもはやエロすぎて序盤でチンコが持たない。

 

個人的に好きなパートは後半。主人公の乾小太郎が新居薫子に見事に調教されていく。
その作法や手順は、読者の想像力を掻き立ててくれる。超ド変態ドM男子でも、ドSの男性(脳内で立場を逆転させること)でも興奮できることだろう。
自分自身の内側にある、殻の中の羞耻心を開放していくことの興奮は味わったものであれば想像に難しくないだろう。


時々みせる新居薫子のツンデレ部分にあなたも虜になる。

 

 

 

 

抜きコキ ハニトラエステ【読了】

 

抜きコキ ハニトラエステ (AMAZON リンク)

高岡智空 (著)

 

エステサロンの店長である和希はお店の売上げアップに日々奮闘していた。
そこそこに売上が拡大し安定収益を増やしていた矢先、大手財閥グループがエステ業界に参入してくることが発覚。
しかも向かいのビルに新規オープンするというのだ。相手の企業は会長令嬢を店長に送り込む。
それは企業としては失敗できない本腰を入れた事業ということの証明でもあった。

 

 

店長和希は危機感を募らせ、一緒に働く女性スタッフたちと新規顧客獲得と、既存客を囲い込むための企画会議を行いなんとか対抗しようと思案していた。
そんななか、会長令嬢でもある新エステサロンの店長がプレオープンとして和希を招待する。
そこにはプレオープンとは社交辞令ばかりの、思いもよらないおもてなしが待っていた。


漫画ではできない、絶妙な絶望感が気持ちをさらに高ぶらせる


お前もMだろう?何度も何度も作者は読み手に対して訴えてくる。そう自覚させられる。いや、洗脳と呼ぶべきか。
Mプレイのなかで焦らしプレイというものがあるが、それを見事に表現し体験させてくれる。
はやる気持ちを抑え、必死にこらえつつページをめくる。なぜならその先に開放と快感が待っていることがわかっているから。
だから吐精させず、せんずりしながら希望をいただきページをめくる。
すでに読み手(私のことなのだが)の気持ちももはやよくわからないくらいハァハァしている状態がつづき、
焦らされるにつれて、抱いていた希望が絶望感へと切り替わっていく。なのに、かすかな希望にすがるようにページをめくってしまう。

 

この感覚は読んでみないとわからないかもしれない。興味があればぜひ読んでほしいが、
ドMの自覚がある、自分がMのダークサイドへ落ちてしまう覚悟がある、ド変態野郎以外はおすすめしない。


高岡智空さんの作品を読むのは2作目であるのだが、この人は間違いなくMである。


そして安心して購入できるクオリティ。読み始めて、読み終わるまで、自分の右手は扱き&扱き&扱き&扱き&扱き&扱きである。
文中の扱き&扱き&扱き&扱き&扱きに負けないくらい(というより影響されている?)こちらも射精感と肛門括約筋との戦いが永遠に続いていく。

 

見事なり。

 

 

抜きコキ ハニトラエステ (二次元ドリーム文庫)

抜きコキ ハニトラエステ (二次元ドリーム文庫)

 

 

性感淫魔エステ 搾精コースはじめました【読了】

性感淫魔エステ 搾精コースはじめました(AMAZON リンク)

 

休まる暇がないくらい搾り取られる本。
基本的に小説は場を整える瞬間がある。映画でもそうだが常に事件があり、右往左往していると見ている方も疲れてしまう。
この本はそんな常識を覆してくれる。思い返せば静寂は冒頭の30Pだけである。

 


冒頭の30Pは貴重な時間だった


物語は年齢=彼女なし(童貞)の主人公である和希が幼馴染にフラれるところから始まる。
和希は、スポーツはそこそこできたが勉強も恋愛もさっぱりで女性には奥手。ある時テストの点数が悪いため幼馴染と一緒に補修をすることに。
そこで小さい頃から幼馴染に好意を持っていた和希は、キッカケを作るため思い切って告白をするのだが見事に撃沈してしまう。

ひょんなことからエステサロンの女性スタッフと話すことになり、リフレッシュも兼ねてエステをお願いすることにした和希だったのだが、
施行されたエステはメンズ専用コース。「疲労」を「解消」するという魅惑のスキルに和希は虜になり・・・・。

と物語は進んでいく。

 

 

快楽の波は引くことを知らない


一般的に冒頭でひきつけて、事件を起こし、少し状況を整理進行させてクライマックスへ。だと思っていたのだが、
冒頭からの 扱き&扱き&扱き&扱き&扱き&扱き&扱き!!!!

主人公の和希は人一倍精力が強く1日になんども扱かれ、疲労を解消される。
それは一度ではないのだ。なんども続いていく。
そのストーリー展開といったら見事というほかない。

本当に休まる暇がないくらい、そして自分でもびっくりするくらい最初から最後まで自分のあそこを扱いていた。
片手に本、片手にチンコである。良いタイミングで解放してやりたいのだが切れ目がない。

 

 

M性感のド変態への調教


和希は変態である。いや変態に仕上げられているといったほうが正しいか。
最初はド変態プレイを恥らっていたものの、相手はエステのプロ集団であるがゆえ、あっさりと落ちていく。
上から下へ、一つから二つへ、ドM性感を知り尽くしていくことで和希には新しい世界が広がっていく様は想像を超えていく。

早漏であることを辱められ、尻を押し付けれら、乳首を触られる。そして、
しゅしゅ、、しゅご、、、しゅごす、、、は、はやく、いやもっと、、、
う、、、ううううああああああ、うああ、もっと激しく、、
し、、し、扱いてくれ〜〜〜〜〜。

と絶叫する和希。そこは天国と地獄が入り混じった新しい世界なのかもしれない。
そして、読者であるあなたも本を読み終わったあとには自分の可能性を知るはずだ。

 

 

ポジティブで聡明な、都合のいい女。 その4

その3の続き

 

喜久子が不意に腕組みをしてきたことで体温が上がった気がする。いや、お酒せいだろうか。お酒を飲んでいるという言い訳を自分に言い聞かせて自意識を保つ努力をしていたのだろう。組まれた腕は喜久子によってロックされていく。二人の間には風を通す隙間はもう、ない。


予想されていた?とおり、喜久子に対するナンパは行われることはなかったが、居酒屋へのキャッチは弱まるどころか、むしろ狙いを定められたようにさらに強くなる。
このまま繁華街をフラフラとしているわけにもいかず、少し裏路へまわる。これはこれで迷ったが他に良い案が浮かぶわけでもなく吸い込まれるように暗い方へと進んでいく。
喜久子への感情がまったく無かったわけではない。喜久子を女性として接していたし、嫌いであれば一緒に飲みにはいかない。
ただ恋愛感情というものは無かった。「好き」ということとはどういうことか、未熟な私には計り知れないけれど、ただ単に抱きたい、せックスしたい(ここでは性欲対象)ではなく、相手に逢いたいと思う気持ちでだとするならば自分には思い当たる節がない。


時間はすぎ、歩数は増えていく。iPhoneのヘルスケアは最高記録かな?なんて呑気なことを思いつつ、
「あそこにある公園のベンチですこし座ろう」というと、
「うん」と、しおらしい声でかえってくる。
公園に入ってみると周りには誰もいない。それはそうだ。こんな時間に公園になどいる理由がない。
周りをキョロキョロとしながら「さすがに誰もいないな。」と話しかけるが返事はない。
何か会話の糸口がないかと喜久子のリアクションを確認しようと振り向くと、喜久子はこちらをみている。
そしてキスをしてきた。


続く。

ポジティブで聡明な、都合のいい女。 その3

その2から続き

 

喜久子は物事の決断をするまでが早いし、決めたら周りが見えなくなるタイプで、頑固さを持ちあせている。
仕事では曲ったことが大嫌いで、歯に衣着せぬものいいが気持ちいい、
そんな彼女が訳あり彼氏と3年も続いてるのだから男女の惚れた腫れたはわからない。

 

本人が聞くと怒の感情をぶつけてくるかもしれないが、
綺麗なバラというよりはたんぽぽやコスモスのように目一杯と真っ直ぐに茎を伸ばして、太陽に向かって満面の笑みを浮かべているようで、
一輪の花、ではなく周りにはコスモスが同じように咲いているのに、なぜか目に留まる、そんな不思議な魅力のある女性だ。
僕は喜久子から溢れ出ているパッションや、バイタリティがそれなのだと感じている。

 

時間もほどほどにお会計を済ませて店をでると、いつも以上に酔っぱらっている喜久子を気にしつつ歩く方向を確認する。
「ねぇ、ちょっと歩かない?」
喜久子が言う。歩くことは嫌いではないが普段そんなことを言わない彼女が言うことに驚いた。
「いいよ。でもどこいくの?」
「知らない。その辺じゃない?」
「知らないってなんだよ。それじゃぁ、ただの散歩じゃんか。」
「いいから行くよ。」

 

出口のない迷路に自分たちから入っていくようといえば少し救いようがあるかもしれない。
海や観光地なら歩くだけでも景観を楽しめそうなものではあるが、いつもの街をブラブラしたことはない。
人、いや生物は光のある方へ向かいたくなるものだということに今更ながら気がついた。
僅かな温もりを確かめ合うかのように人は人がいるところに集まるのだろう。


人通りが多いところを歩いていると、客引きの男性、女性がたくさんいる。
男性は居酒屋系と思われるチラシを持ち、女性たちは水商売の雰囲気がでている。
「2軒目どうですか〜。お安くしますよ。」
「一杯どうですか〜。」
普段なら何も気に留めない声掛けも心のやり場に困っているいまであれば、
救いを求めるように吸い寄せられる。喜久子はそんな客引きを避けるように身を寄せてきつつ、腕に手を回してくる。
「こうしたほうがナンパもされないし、いいよね。」
「それはそうだけど。」はっきりしない返事をしながらその状況を受け入れつつ、
繁華街も真ん中を過ぎようとしていた。

続く。

ポジティブで聡明な、都合のいい女。 その2

その1の続き

 

「彼氏が出張で、予定していたデートがリスケ。なんかモヤモヤするよね。」
その言葉は夏から秋への変化を告げる風のような、喜怒哀楽で言うならば哀が言葉の周りを包み込んでいる。
そこには彼女の名前にもある喜久子(キクコ)の喜はどこにもない。

相手は個人事業主であり、仕事の都合は自分で調整がしやすいはずだ。わざわざデートの日に入れたのは、めんどくさくなったに違いない。というのが喜久子の言い分である。さらに、彼氏には家庭があり、奥さんと子供が2人いて一緒に住んでいることもどうやら影響しているのではないか。と勘ぐっているのだ。

それはそうだろう。
男は彼女(人によっては愛人というだろう)ができたからといって、自分から家庭を壊すようなことはしない。
いつでも癒やされたいという自己中心的な考えがある人が大半だ。とくに個人事業主となれば、常に他人との関係に神経をすり減らし、自分の意志を貫いてきたのだからなおさらだ。


喜久子の良いところでもあるのだが、ポジティブなのであまり落ち込まないし、落ち込んだとしても引きずらない。
少なくとも喜久子と知り合ってからの6年、ここまで愚痴っぽくなるのは珍しい。
デートが延期になったことなど、これまで何度もあって聞いたし、そのたびに「自分の時間がとれたので趣味に使う」と、なぜそこまでポジティブになれるのかと、僕が不安になるくらいであったのだが、今回はどうやらポジティブには切り替えられないようだ。


お酒も幾分か飲み、お互いが程よく酔ってくる。会話のキッカケから内容が外れていくことも増えてきた。我ながら支離滅裂な状況である。
「なんか疲れちゃったなー。色々と。」
喜久子が言った。

 

続く。