抜きコキ ハニトラエステ【読了】

 

抜きコキ ハニトラエステ (AMAZON リンク)

高岡智空 (著)

 

エステサロンの店長である和希はお店の売上げアップに日々奮闘していた。
そこそこに売上が拡大し安定収益を増やしていた矢先、大手財閥グループがエステ業界に参入してくることが発覚。
しかも向かいのビルに新規オープンするというのだ。相手の企業は会長令嬢を店長に送り込む。
それは企業としては失敗できない本腰を入れた事業ということの証明でもあった。

 

 

店長和希は危機感を募らせ、一緒に働く女性スタッフたちと新規顧客獲得と、既存客を囲い込むための企画会議を行いなんとか対抗しようと思案していた。
そんななか、会長令嬢でもある新エステサロンの店長がプレオープンとして和希を招待する。
そこにはプレオープンとは社交辞令ばかりの、思いもよらないおもてなしが待っていた。


漫画ではできない、絶妙な絶望感が気持ちをさらに高ぶらせる


お前もMだろう?何度も何度も作者は読み手に対して訴えてくる。そう自覚させられる。いや、洗脳と呼ぶべきか。
Mプレイのなかで焦らしプレイというものがあるが、それを見事に表現し体験させてくれる。
はやる気持ちを抑え、必死にこらえつつページをめくる。なぜならその先に開放と快感が待っていることがわかっているから。
だから吐精させず、せんずりしながら希望をいただきページをめくる。
すでに読み手(私のことなのだが)の気持ちももはやよくわからないくらいハァハァしている状態がつづき、
焦らされるにつれて、抱いていた希望が絶望感へと切り替わっていく。なのに、かすかな希望にすがるようにページをめくってしまう。

 

この感覚は読んでみないとわからないかもしれない。興味があればぜひ読んでほしいが、
ドMの自覚がある、自分がMのダークサイドへ落ちてしまう覚悟がある、ド変態野郎以外はおすすめしない。


高岡智空さんの作品を読むのは2作目であるのだが、この人は間違いなくMである。


そして安心して購入できるクオリティ。読み始めて、読み終わるまで、自分の右手は扱き&扱き&扱き&扱き&扱き&扱きである。
文中の扱き&扱き&扱き&扱き&扱きに負けないくらい(というより影響されている?)こちらも射精感と肛門括約筋との戦いが永遠に続いていく。

 

見事なり。

 

 

抜きコキ ハニトラエステ (二次元ドリーム文庫)

抜きコキ ハニトラエステ (二次元ドリーム文庫)