××管理しないで、後輩さん 最強Sデレ少女と恋をしよう(著:伊藤 ヒロ)【読了】

××管理しないで、後輩さん 最強Sデレ少女と恋をしよう (AMAZON)
著:伊藤 ヒロ


超スタンダード、これぞザ・スタンダード男子と自負する主人公、乾小太郎(イヌイ コタロウ)。名前は強気だが、弱気でおとなしいタイプでもある彼が所属するのは文芸部。
そこの部員は二人だけ。部長である乾と、一つ年下の女性、新居薫子(アライ カオルコ)。そう彼女は文芸部唯一の新入部員。さらさらの髪に、長い睫毛。そして小麦色に日焼けした肌。
ある時、乾が放課後に部室で本を読んでいると、唐突に彼女がお尻を触ってきた。「何をするのっ!?」と抗議するも、
「先輩の尻がエロいから、私が触らされたんです。そんなエロい尻、公然わいせつ罪ですよ。」さも当然ながらと言う態度で語る新居薫子の薄い夏物ブラウスからは、毒々しいほどの派手なブラジャーが透けていた。

 

彼女は透けている小太郎に気づいた様子で、餌を狩る獲物のような笑顔でこう言い放つ。「先輩、今、透けブラジャー見てたでしょ?」
ここから乾小太郎の射精管理生活が幕を開ける。

 

序盤の展開に引き込まれていく。
物語全般がそうであるように本もまた序盤というのは読者を引きつけるための重要なパートである。序盤が面白くないと本はたちまち古本屋に売られるか、メルカリで売られるであろう。
この本の序盤はその心配がないくらい引き込まれていく。ダラダラとキャラや物語設定を説明などはしない。ストーリーを展開させていきつつキャラの背景を際立たせていく、膨らませていく。
1設定につき5エロくらいぶっこんでくれる。それでいてテンポよく進んでいくのでもはやエロすぎて序盤でチンコが持たない。

 

個人的に好きなパートは後半。主人公の乾小太郎が新居薫子に見事に調教されていく。
その作法や手順は、読者の想像力を掻き立ててくれる。超ド変態ドM男子でも、ドSの男性(脳内で立場を逆転させること)でも興奮できることだろう。
自分自身の内側にある、殻の中の羞耻心を開放していくことの興奮は味わったものであれば想像に難しくないだろう。


時々みせる新居薫子のツンデレ部分にあなたも虜になる。